顕微鏡・マイクロスコープ

顕微鏡・マイクロスコープとは対象物を拡大して観察するものです. いわゆるデジタルマイクロスコープと一般的な実体顕微鏡との違いは接眼レンズを通して肉眼で観察するか,モニタを通して観察するかの違いです. 双眼の実体顕微鏡は立体的に見えるので観察しながら作業をする場合に向いています.虫眼鏡の強力版といったところです. 対して,マイクロスコープはモニターで見るだけでなく,保存したり解析したりする場合に向いています.

顕微鏡の種類としては実体顕微鏡・デジタルマイクロスコープ・蛍光顕微鏡・共焦点レーザー走査型顕微鏡・電子顕微鏡・走査型プローブ顕微鏡・X線顕微鏡・超音波顕微鏡などがあります.

顕微鏡観察対象分類

以下の区分は観察対象の視点にたって作成されています.

光学顕微鏡 実体顕微鏡 倍率は2~30倍
デジタルマイクロスコープ 数千倍ぐらいまで
蛍光顕微鏡 蛍光・燐光現象を観察することによって、対象を観察する.生物学・医学において主に使われる.
共焦点レーザー走査型顕微鏡 蛍光顕微鏡の発展形.レーザーを使うことにより鮮明な画像を得る.
電子顕微鏡 透過型電子顕微鏡
走査型電子顕微鏡
分解能0.1ナノメートルなのでウイルスも観察できる.物理,化学,工学,生物学,医学などで使われる.
走査型プローブ顕微鏡 走査型トンネル顕微鏡
原子間力顕微鏡など
電子顕微鏡よりさらに高分解能が要求される際に使われる.実際にプローブを当てて表面をなぞっています.
X線顕微鏡 物質の内部にまで透過して非破壊検査・観察が行える.
超音波顕微鏡 X線では検出しにくい剥離なども含めて物質の内部にまで透過して非破壊検査・観察が行える.

顕微鏡参考ページ